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Tracers 全世界株式(オルカン)ゴールドプラス(ゴルカン)は買いか?ゴルナス、ゴルプラとの比較

「全世界株式(オルカン)に、安全資産のゴールドをプラスして2倍の運用ができる」——そんな、一見いいとこ取りのような新投信『Tracers MSCI オール・カントリー・ゴールドプラス(通称:ゴルカン)』が、2026年3月に登場します。

「ゴルナス」や「S&P500ゴールドプラス(ゴルプラ)」に続く第3弾として注目を集める本命、通称「ゴルカン」。期待が高まる一方で、実は「新NISA対象外」であったり、レバレッジ特有の癖があったりと、注意点も盛りだくさんな商品です。今回は、この「ゴルカン」に投資すべきかどうかの判断基準と、賢い「株×金」の持ち方について徹底解説します!

目次

1. 「ゴルカン」の概要:どこで買える?

まずは、この商品の仕組みをサクッとおさらいしましょう。

  • 正式名称:Tracers MSCI オール・カントリー・ゴールドプラス
  • 仕組み:手元の資金に対して「全世界株式100%」+「金(先物)100%」の、合計200%の投資効果を目指します。 簡単に言うと、1万円を投資するだけで、「1万円分のオルカン」と「1万円分のゴールド」を同時に持つのと同じ成果が期待できるということです。
  • 狙い:株の成長を狙いつつ、株安時に強いとされる「金」を等倍で持つことで、効率的な資産形成を目指すレバレッジ型の商品です。
項目内容
正式名称Tracers MSCIオール・カントリー・ゴールドプラス
設定日2026年3月6日
当初申込期間2026年2月24日 〜 2026年3月5日
信託報酬(手数料)年率 0.2519%(税込) ※別途、隠れコストあり
新NISA対応非対応(特定口座のみ)
運用会社アモーヴァ・アセットマネジメント
主な販売会社SBI証券、楽天証券、マネックス証券 

2. 知っておきたい「レバレッジ」のメリットと怖いデメリット

この商品は、先物取引を使った「レバレッジ商品」です。ここが運用の明暗を分けます。

【メリット】資金効率の最大化
本来、オルカンと金を両方100%ずつ持つには2倍の資金が必要ですが、これ1本でOK。少ない入金力で大きなリターンを狙えます。

【デメリット】ダブルで下がるとダメージ甚大
通常、株と金は逆の動きをすることが多いですが、ショック相場では「株も金も両方売られる」局面があります。この時、レバレッジがかかっていると資産がダブルで削られ、通常のインデックス投資では考えられないスピードで資産が減るリスクがあります。

「レバレッジ」だからこその新NISA非対応

Q:レバレッジ商品ということは、最悪の場合「借金」を背負うこともあるの?
A:いいえ、借金を背負う心配はありません。 証券会社からお金を借りて運用する「信用取引」とは異なり、ゴルカンのような投資信託はあくまで投資した金額の範囲内で運用されます。そのため、運用成績がどれほど悪化したとしても、損失は最大で「投資した金額まで」です。つまり、価値がゼロになることはあっても、それを超えてマイナス(借金)になることはありません。

3. シリーズ比較と信託報酬:どっちがおすすめ?

先行するシリーズとコストを比較してみましょう

商品名株式部分1年リターン信託報酬(年率)純資産総額特徴・リスク
ゴルカン全世界株新登場0.2519%新登場分散重視。シリーズ内では最も値動きがマイルド。
S&P500プラスS&P500+101.28%0.1991%約1800億円王道の成長。米国大型株と金の相乗効果を狙う。
ゴルナスNASDAQ100+111.48%0.2189%約1300億円爆発力重視。ハイテク株のボラティリティが高い

リターンは2026年2月現在の実績です。直近1年で100%を超える(つまり資産が2倍以上!)という驚異的な数字が出ていますが、これは「絶好調な米国株」と「歴史的高騰を続けるゴールド」が奇跡的に重なった、極めて特殊な局面であることには注意が必要です。

とはいえ、たった1年で資産が2倍になるというのは、投資家として無視できないとんでもないパフォーマンスですよね。株とゴールドという、性質の違う資産に分散してレバレッジをかけている分、他のレバレッジ商品(株のみにレバレッジをかけるタイプなど)に比べれば、賢い選択肢の一つになるかもしれません。

事実、先行シリーズは、レバレッジ投信としては異例の資金流入が続いています。一般的に純資産100億円を超えれば優良ファンドと言われる中、ゴルナスの1,800億円超えは驚異的です。「効率よく資産を増やしたい」という現役世代の強い支持がわかりますね。

信託報酬はいずれも0.2%前後で、「ゴルカン」の信託報酬は年率0.2519%と、シリーズ内ではやや高めの設定となっています。しかし、米国一辺倒ではなく「全世界」に広く投資している分、他のシリーズに比べれば値動きのリスクは低く抑えられています。

信託報酬はバラ買いの方が圧倒的に安い! 

自分で「オルカン」と「金ETF(GLDM)」を分けて買った方が、コストは圧倒的に抑えられます。

  • バラ買いの場合:オルカン(約0.05%)+ GLDM(0.10%)を半分ずつ持つと、加重平均で約0.075%
  • ゴルカンの信託報酬(0.2519%)と比べると、3倍以上のコスト差があります。長期運用において、この差はバカにできません。

4. 直近の金相場は「投機マネー」で乱高下中!過去の傾向は?

「金は守りの資産」というイメージが強いですが、2025年〜2026年にかけての金価格は、短期的な投機マネーが入り込み、非常に激しく乱高下しています。 かつての「じわじわ上がる金」ではなく、「1日で10%近く動くハイリスクな資産」になっている側面があるため、レバレッジをかけて投資するのは相当な覚悟が必要です。

しかし、視点を長期的(過去数十年単位)に向けると、金には2つの力強い傾向があります。

  1. 長期的な右肩上がり:インフレ(物価上昇)に合わせて、現物資産である金の価値もじわじわと上がってきました。
  2. 株のヘッジ(守り)になる:株が暴落する局面では、多くの投資家が「安全な金」へ資金を逃がすため、株安を金高でカバーしてくれる傾向があります。

過去に「共倒れ」した年はある?

ここで気になるのが、「株も金も一緒に大暴落することはないの?」という点ですよね。

結論から言うと、過去10年程度のデータを見ても、年間を通して株と金がともに大きく暴落した年はありません。 どちらかが大きく凹んでも、もう一方が踏みとどまるか、あるいは上昇して補い合ってきました。

この「共倒れしにくい」という性質こそが、ゴルカンがメリットです。

5. わが家の方針:新NISA枠とメンタルの安定性を最優先

魅力たっぷりの「ゴルカン」ですが、検討した結果、わが家では以下の理由からメインでの採用は見送ることにしました。

  • まずは「新NISA枠」を埋めるのが最優先:やはり非課税の恩恵は絶大です。レバレッジ商品は新NISAが使えないため、まずはオルカンと低コストな金ETF(GLDM)を組み合わせて、非課税枠を最大限に活かすことを優先します。
  • メンタルの安定性を第一に考えたい:過去のデータでは好調ですが、万が一「株と金のダブルパンチ(同時安)」が来た時の衝撃は、レバレッジがかかっている分だけ相当なものです。資産が急減するリスクを抱えるのは、私のメンタルが持ちそうにありません(笑)。

それでも「サテライト」ならアリかも?

とはいえ、この爆発的なパフォーマンスは確かに魅力的です。

もし投資するのであれば、あくまで資産の数%程度の「サテライト(脇役)」として。特定口座の余剰資金で、「少額からお試しで持ってみる」くらいが、リスクと楽しさのバランスが取れた賢い付き合い方かもしれませんね。

まとめ

・上昇局面でのパワーは本物:世界経済は長期的に成長し続けていますし、ゴールドもインフレ局面や地政学リスクがある時には買われやすい資産です。この「株」と「金」がともに上昇する局面では、レバレッジの効果でリターンは極めて高くなります。自分のリスク許容度をしっかり把握している人なら、資産運用の面白い選択肢の一つになるでしょう。

・それでも「上級者向け」である理由:全世界に分散されているとはいえ、やはり実質200%運用のレバレッジ商品であることは忘れてはいけません。「S&P500ゴールドプラス」や「ゴルナス」と同様、下落時のダメージや減価リスクを理解して使いこなす必要がある、かなり上級者向けの商品と言えます。

・初心者の方へのオススメは?:もし投資初心者の方で、「オルカンにゴールドをプラスしたいな」と考えているのであれば、まずは王道の「オルカン + 手数料の安い金投信、または金ETF(GLDM)」という組み合わせが安心です。これなら新NISA枠を最大限に活かせますし、手数料も圧倒的に安く抑えられます。

まずは非課税の恩恵をフルに受けて、土台をしっかり固めることが大切!もし「ゴルカン」に挑戦してみたい場合でも、まずは家計に影響のないサテライト(脇役)枠で、少額からお試しするのがオススメかなと思います。

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この記事を書いた人

未経験からのブログ運営・投資・家計管理について、自身の体験や学習内容をもとに情報をまとめています。
本記事は特定の収益や成果を保証するものではありません。

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