「株主優待」という言葉を聞くと、どんなイメージを持ちますか? 私自身、投資に興味を持ったきっかけは、テレビ番組『月曜から夜ふかし』でおなじみの株主優待投資家・桐谷さんでした。
「持っているだけでお品物が届くなんて、なんだか特別で楽しそう!」
そんなワクワクから始まった私の優待投資。初めて購入した銘柄はオリックスでした。現在は残念ながら廃止されてしまいましたが、100株保有で届く豪華なカタログギフトから、ご当地の名産品を選ぶのはとても特別感がありました。
今回は、数々の優待銘柄を保有してきた私が感じるメリット・デメリット、そして「子育て世帯におすすめの厳選銘柄」をご紹介します。
1. そもそも「株主優待」ってなに?
株主優待とは、企業が株主に対して、自社製品やサービスなどの「お礼」を贈る制度です。
原則100株以上保有する必要がある
多くの企業では、「100株(1単元)以上」保有している株主に対して優待を贈っています。 ただし、企業によっては「300株以上」「1000株以上」と条件が厳しい場合もあります。
株主優待をもらうためには権利付最終日をチェック
株主優待を受け取るには、「権利確定日」に株主名簿に名前が載っている必要があります。そのためには、確定日の2営業日前である「権利付最終日」までに株を購入しておかなければなりません。
極端に言えば、このタイミングで保有していれば条件を満たすため、翌日に売却しても優待品を受け取れるケースがあります。
ただし、最近は「1年以上の継続保有」を条件とする企業が増えています。その場合、権利日だけ株を持っていても優待はもらえないので注意が必要です。
権利確定月は企業によってバラバラです。欲しい優待を見つけたら、その銘柄の権利確定日がいつなのか、事前に必ずチェックしておきましょう!
狙い目は「100株保有」の利回り
実は、優待投資で最もおトクなのは、多くのケースで「100株保有」です。
例えば、100株で3,000円相当の優待がもらえる企業があったとして、200株持っても優待は3,000円のまま、あるいは5,000円程度にしか増えないことが多々あります。これを「優待利回りの低下」と言います。

効率を重視するなら、まずは100株から始めるのが鉄則です。
2. どんな優待があるの?わが家の活用例
優待品の内容は、クオカードやカタログギフト、自社製品など多岐にわたります。わが家で実際に保有している(していた)銘柄をいくつか挙げてみますね。
| 銘柄名 | 優待内容のイメージ | 活用シーン |
| トヨタ | TOYOTA Wallet残高 | QUICPayとして街中のコンビニやスーパーで利用 |
| NTT | dポイント | 日々のd払いに充当 |
| ソフトバンク | PayPayマネーライト | PayPayとしてお買い物に活用 |
| ライオン | 自社製品セット | 洗剤や歯ブラシなど、必ず使う日用品の補充 |
| 湖池屋・森永製菓 | 自社お菓子セット | 子供たちとの特別なおやつタイム |
| 三井不動産 | 三井ショッピングパークポイント | アウトレットでお買いもの |
トヨタ自動車の株主優待は最近新設されたばかりですが、非常に注目度が高いです。100株を3年以上継続保有すると、「TOYOTA Wallet」で使える3,000円相当の残高がもらえます。
配当もしっかり出る企業なので、優待を合わせた「総合利回り」で見ると非常に高水準!
何より時価総額日本トップという圧倒的な安定感があるので、優待投資をこれから始めたい方には、安心感も含めて心からおすすめできる一株です。
ちなみに、お菓子セットの中身はこんな感じ。
👇湖池屋の株主優待


👇森永製菓の株主優待


3. 株主優待のメリット
実際に運用してみて感じた、リアルな本音をお伝えします。
メリット①:言葉にできない「幸福度」の向上
例えば、2,000円相当のお菓子セットが届くとします。「2,000円なら自分でスーパーで買えばいいじゃない」と思うかもしれません。 でも、違うんです。 「企業から直接届くプレゼント」というワクワク感。
普段なら自分では買わないような、ちょっと高級なポテトチップスが入っていたりするサプライズ。 優待品を開けるワクワク感は金額以上の価値があります。
メリット②:株主である実感を最も得られる
普通、株を持っていても、実感できるのは年に2回の「配当金(現金振込)」くらいです。でも、配当金はどの企業も似たような通知書が届くだけで、なんだか事務的ですよね。
その点、優待品はその企業独自の商品やサービスです。「私はこの会社の株主なんだ!」という実感は、優待があってこそ味わえる醍醐味です。
メリット③:精神的な「損切り」防止策になる
株価が下がったとき、普通なら「あぁ、損しちゃった……」と悲しくなってしまいますよね。でも、お気に入りの優待銘柄なら、「たとえ株価が下がっても、毎年楽しみな優待は届くし、10年持ち続ければ元が取れるからいいや!」とポジティブに捉えることができます。
投資の鉄則は「長期保有」です。優待があることで目先の値動きに一喜一憂せず、どっしりと構えていられる。これこそが、優待株ならではの強力な「心の物理的リスクヘッジ」になると私は感じています。
4. 株主優待のデメリット
デメリット①:株価が上がりにくい「ディフェンシブ」の壁
これは私が身をもって体験したことです。 優待が充実している企業(食品メーカーなど)は、良くも悪くも安定しています。景気が悪くても商品は売れますが、AIや半導体のように「1年で株価が2倍!」という成長はまずありません。
もちろん銘柄によってはかなりパフォーマンスが出るものもありますが、私が以前持っていた湖池屋や森永製菓は、2〜3年持っていても株価は数%しか動きませんでした。
「お菓子が届いて嬉しい!」と思っている間に、日経平均株価や米国のS&P500指数はぐんぐん伸びて、何十%もの利益を出している……。 この「機会損失」は、優待投資の最大のデメリットです。
デメリット②:資金が拘束される
優待をもらうには、1銘柄あたり10万円〜50万円ほどの資金が必要です。 「あの優待もいいな、これもいいな」と買い進めていくうちに、手元のキャッシュがすべて「あまり値上がりしない優待株」に埋まってしまう危険があります。
成長を優先するなら、インデックス投資に回したほうが、最終的な資産額は大きくなる可能性が高いのです。
教訓: 資産形成期はインデックス投資をメインにし、優待は「ゆとりの中での嗜み」として楽しむのが正解だと感じています。
5. 子育て世帯に心からおすすめする銘柄3選
一方で「これは一生売るつもりはない!」と決めている、子育て中に本当に助かっている銘柄をご紹介します。
① イオン (8267)
近くにイオン系列の店舗があるなら非常におすすめです。
キャッシュバックが強すぎる: 「オーナーズカード」というカードが届き、毎日の買い物金額の1%(100株の場合)が半年に一度、キャッシュバックされます。食費がかさむ子育て世帯にとって、数千円〜数万円の還元は神レベルの恩恵です。
映画がいつでも1,000円: イオンシネマで大人は1,000円、高校生以下は800円と同伴者4名まで優待価格で映画が見られます。さらにポップコーンかドリンクの引換券がもらえるなど、子育て世帯には非常にメリットがあります。



イオンの優待を受けるための「オーナーズカード」は、本人分と家族分の計2枚が発行されます。夫婦で1枚ずつ持つこともできますが、個人的には「夫婦どちらか片方の名義」に集約して活用するのがおすすめです。




② タカラトミー (7867)
長男がトミカ大好きだった頃に購入しました。
- 公式通販で驚異の割引率: 公式通販サイト「タカラトミーモール」で、最大40%オフ(3年以上保有の場合)で購入できます。クリスマスや誕生日のプレゼント代がほぼ半額になる衝撃。
- 限定品も届く: 100株保有で、非売品の限定トミカが2台届きます。子供の笑顔が見られるのはもちろん、コレクションとしての価値も高いんです。



タカラトミーは、トミカやプラレールのイメージが強いですが、ポケモンの商品などラインナップが豊富なので、多くの子育て世帯にマッチするはずです。


③ エディオン (2730)
家電量販店の中でも、特に長期保有の恩恵が大きいです。
家電量販店枠ですが、実は隠れた「おもちゃ銘柄」です。
- 長期保有で6,000円分: 100株を3年以上保有すると、年間6,000円分のギフトカードがもらえます。配当金と合わせると、総合利回りは5%近くに!
- 守備範囲が広い: エディオンはおもちゃコーナーが充実している店舗が多く、誕生日プレゼントの購入に最適。さらに電池や電球、最新家電の足しにも使えます。
- ネットでも使える: 「近くにエディオンがない」という方でも大丈夫。オンラインショップで使えるので、全国どこでも恩恵を受けられます。



わが家では、私と夫、そして子供の分を合わせて合計3名義分を保有しています。1人で300株を保有するよりも、家族で100株ずつ分散して保有するほうが、優待の恩恵を最大限に受けられるケースが多いんです。


6. まとめ
株主優待は、家計を助けてくれるだけでなく、日々の生活に彩りと「ワクワク」を届けてくれる素敵な制度です。
特に個別株はちょっとと言う方が、個別株を始める第一歩としては非常にいい選択肢だと思っています。
ただし、優待品だけに目を奪われず、全体の資産形成とのバランスを見極めることが大切。
わが家も「攻めのインデックス」と「楽しみの優待」を使い分けて、賢く楽しく資産を増やしていきたいと思っています。










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